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2016-05-28

レーシッカー(ネタバレあり)

2016年5月26日 第9回ルナティック演劇祭

≪あらすじ≫
人類は文明の発達と同時に生まれながらにして視力の低下をまねていた。ゆえに政府はレーシックを推奨し、眼鏡を滅ぼそうとした。結果、眼鏡をかけている人は粛正する部隊・レーシッカーを編成する。
闇レーシックで手術を成功させたマツナガ青年は、レーシッカーに入隊すべく帝都東京に不法侵入した。しかし、レーシッカー隊長であるサクラに見つかり粛正される。
命からがら逃げきることに成功したマツナガは佐波江の経営するカフェである佐波江コーヒーで拾われる。
しかし、佐波江コーヒーの裏の顔は、眼鏡の巣窟であった。レーシッカーに憧れるマツナガは佐波江をレーシッカーにつきだそうとするが、命を助けられたこともあって怪我が治るまで佐波江コーヒーでお世話になることになった。
一方、佐波江コーヒーが眼鏡の巣窟である報告を受けたサクラは、攻撃をすることにためらいを覚えていた。

≪感想≫
レーシックによるディストピア化した世界で、レーシックだの眼鏡だの裸眼だので、あそこまで壮大に物語をしたてるあたりがすごい。途中、眼鏡の歴史を語るあたり、主催した『集団視力検査』の眼鏡に対する愛を感じるまである。
しかし、レーシッカーなんて組織ができるほどにレーシックの重要性が高まるまでには様々な物語があったのだろうと推察する。あらすじでも書いた通り、文明の発展とともに人類の視力が弱くなっていってしまった。その対応策として生まれた眼鏡。視力が弱くなった時代において、これは与党であったのだろう。一方で眼鏡から解放され、より自然に近い状態にするレーシックの台頭は新進気鋭であった。眼鏡派はレーシックを軽く見るあまりに、足元をすくわれてしまい失脚する。それで慢心しなかったレーシック派は眼鏡派を壊滅に追い込むためにレーシックを義務化したり、レーシッカーを組織して、徹底的に弾圧した。
この構図は眼鏡やレーシックという描き方をしているが、人の歴史によくある派閥争いの話なのである。たぶん、歴史の教科書を開いて派閥の名前を眼鏡とレーシックに変えてみると、概ね世界観は理解できると思われる。
レーシッカーの隊長であるサクラは、今でこそ政府(?)の犬を演じているが、その根底にあるのはレーシックの素晴らしさを人々に伝えたいという純粋な思いだけであったのだ。その中で、眼鏡を選ぶならそれもまた良しぐらいであったが、時代の流れと彼女の才覚は、純粋な願いや想いを変質させてしまった。
進むことしかできない道から外れてしまえば、そこに魔が訪れる。
全く関係のない作品の一文ではあるが、サクラのレーシッカーとしての道を見れば、この言葉がふさわしいのだろう。
レーシックの素晴らしさを伝えるために、今のような恐怖政治では素晴らしいとは思えなくなってしまう。ゆえに彼女は手を血に染め続けていく様は、実に痛々しかった。
レーシッカーの面々やマツナガは陰気であるのに対して、眼鏡である佐波江をはじめとした面々の楽しそうな姿は派閥にコントラストをもたらしていた。

マツナガ役の岩本淳さん。
迷いながら選びながら、がむしゃらな少年から落ち着きをもった青年へと成長していく様は、まさに漫画の主人公のようであった。
ツツジ役の和久井友哉さん。
狂人を演じる伽藍洞の青年を演じるのは非常に難しいのに演じ切っていました。ただ、これは役者がどうこうというよりは、脚本や時間の問題だとは思うが、キャラクターの深みがもう少し欲しかった。やけにあっさりとしていて、残念である。
村上役の岩坪成美さん。
大阪から来ているせいもあるんだけど、まさに大阪のおばちゃんみたいであった。底抜けに明るくて、よくわからない頼もしさがあった。見ていて飽きない。
佐波江役の高田堅介さん。
柔和な温和な人柄であり、芯の通った役であった。私自身が、このような人物になりたいと思えました。マジで。
ショウ役の丑山美月さん、チック役の三葉彩夏さん、バイ役の菊池紗都さん。
この人たちが実は一番忙しいと思われる。佐波江コーヒーでは三人娘であるし、レーシッカーの一般隊員であるし、政府の元老院みたいなこともやったり、とある回想シーンでも登場するしと兼ね役が多かった。そのため見ている側としては微妙に混乱を起こす場面があった。しかし、眼鏡をつけたり外したりするだけで、ずいぶんと印象がかわるものだ。
サクラ役の牟田朱梨沙さん。
相変わらずのクールビューティ役である。この人の難しさは、覇道を突き進む寸前、覇道を突き進む今、改革をしていこうとする未来。成長していく難しさではなく、ぶつ切りで演じるのが難しいのではないだろうか。そのうえでサクラという一貫した女性であることを求められる。さすがでした。
余談ではあるのだが、脚本の濱屋さんから聞くと、用心棒とその相棒以降からピリッとした役が多いらしい。個人的には終始ツッコミに回る役を見てみたい気がする。

集団視力検査の第一回公演としては、大成功だといえる。
演出の端々には、漫画やアニメでみられるような演出があったりもしていたので個人的に見やすかったのはあった。
まだまだ見落としている点は多々あるように思えるので、また日曜日の千秋楽に行こうとは思います。
なんせ、集団視力検査推しですからね。牟田ちゃんにも会いたいしね。

なんてな。
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